良かれと思い頑張る母

あるお母さんから
「高1の娘のお腹が張ったり、下痢したり便秘したりして困っているんです
おならをしたくても教室で我慢しているらしくて苦しそうです
そして
いつも疲れているようで、持つ荷物もいつも重たく、帰ってきたら即勉強で、
だから寝るのも遅くて・・・心配なんです」
とのこと。
昨年4月入学
コロナ禍の中で新生活が始まり緊張の毎日でしょう
子の元気な顔が親の安心材料だけど
つらそうな様子だと
親は子の為に出来ることを考える
まず食事の用意
そう母は家族の為に頑張れるのです
毎食の玄米、ヨーグルト、納豆、牛乳、果物 野菜
バランスよくを心がけている様子
でも元気が出ない
食欲も出ない様子
学校でお腹が痛くなるのを
我慢している様子
そんな話を聞きながら
推測したのが
SIBOかリーキーガット症かな?と
SIBOはよく逆流性食道炎とか
過敏性腸症候群という診断が下されることがあります
なので何を食べたらお腹が張るのか様子を見ることを提案
そしてSIBO(シーボ)小腸内細菌異常増殖症の話をしました
本来発酵は大腸でするのですが、何らかの原因で小腸で発酵して
臭いおなら、げっぷ、膨満感、下痢や便秘という症状が現れます
SIBOの原因は一つではなく、いくつか重なって症状が現れます
この子の場合は
ストレスによる交感神経過緊張
CRF(ストレスホルモン)の過剰分泌
↓
消化機能低下+胃酸不足 胆汁不足
↓
高FORDMAP食の食べ過ぎ
↓
お腹が張る
↓
おならを我慢する
↓
お腹が痛くなる
↓
我慢・ストレス
↓
空腹時間が長い
↓
エネルギー不足(低血糖)
↓
慢性疲労
↓
腸内環境悪化
と負の連鎖が続きます
リーキーガット症(腸漏れ)も腸の機能低下の原因にもなります
小麦のグルテン、乳製品のカゼインなどが腸のバリアを壊して
腸の上皮細胞からスルーして血中に
悪い細菌や毒素 有害物質などが入り込み
アレルギーや感染症を起こします
下痢という症状もそれに反応して起きる一つです
そんな話を母にすると
「良かれと思って食べさせていた
ヨーグルトや菓子パン
多い麺類、豆類 繊維の多い野菜・・・
そうだんだったんですね。
あの子の腸にはよくなっかったんですね」
そうなんです
世間で言われている腸に良い食品も
SIBOやリーキーガット症の人には
気をつけたい食品なんです
そして足してあげたいことは
腸の修復と保護に
ボーンブロススープを紹介しました
その後内科での診察は「過敏性腸候群」の診断
服用のお薬と共に食品の摂り方も考えてほしいので
FODMAP食
摂っても良い食品、控えたほうが良い食品が
書いてある本を紹介しました
そしてオーソモレキュラーアカデミーの
こどもの「からだ」と「ココロ」に必要な栄養の話
の冊子を送りました
頑張る子を応援したくなるのは
母として当然です
だからこそ食事を作ることが多い
母が家庭のホームドクターでいてほしいのです
世の中でよいと思われているものでも
人によっては良くないこともあります
それが
分子栄養学で言う
「個人差」ということです
37兆個の細胞を元気にして
病気の予防につながる分子整合栄養医学
必要な人に届くことを願っています